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 僕は、父の海外赴任で3年半前からカリフォルニアに住んでいる。初めは3年で戻る予定だったから、僕は日本の中学に通うはずだったけど、コロナウイルスをきっかけに家族でもうしばらくいよう、ということになった。中学生になった僕と日本で会うことを楽しみにしていたおじいちゃんとおばあちゃんは、口には出さないけど、実はとてもがっかりしていると思う。

 日本にいる僕のおじいちゃんとおばあちゃんは幸運なことに4人とも元気で、ここに登場するのはお母さんの両親。そのおじいちゃんとおばあちゃんは、東京から新幹線で北に約3時間の岩手県の盛岡に住んでいる。盛岡の穏やかな街並みは都会育ちの僕にとっていつも新鮮だった。父がアメリカに転勤することになったとき、東京に住んでいた僕たちは、飼っていた小桜インコのウリを、盛岡のおじいちゃんとおばあちゃんのうちにあずけた。二人暮らしのおじいちゃんとおばあちゃんは、ウリを僕たち家族が帰国するまで、大事にあずかって、僕と妹がまた東京に戻ったときに、元気なウリを返せるように、まるで僕たちの代わりのように迎え入れた。

  今ではウリは、おじいちゃんの最高の遊び相手になっていて、ウリと友達のように会話をしている。

おじいちゃんとおばあちゃんは、僕が生まれたイギリスにも、妹が生まれたスペインにも、やって来た。今、おじいちゃんとおばあちゃんは80代半ばになって、もう僕たちに会いにアメリカまで来ることは難しいそうだ。そして新型コロナウイルスのために、僕たちが日本に里帰りすることもできなくて、おじいちゃんとおばあちゃんにも、ウリにも、長い間会っていない。

 最近、おばあちゃんがマンガを書いて送ってくれる。ウリと遊んで、テニスに打ち込むおじいちゃんと、毎朝テレビ体操を続けているおばあちゃんの日常がわかってうれしい。おばあちゃんは家族以外の誰かが、このマンガを読むなんて夢にも思っていない。だから家族しか意味がわからないかも知れないし、僕にもちょっとわからないこともあるけど、無邪気なおじいちゃんとおばあちゃんが面白いので、紹介します。

 おばあちゃんはなぜかいつもおじいちゃんに競走心を持っていて、おじいちゃんが自分より体力があって歩くスピードが速いことを悔しがっている。体力ではかなわないから、別のことで、スキがあればマンガの中でおじいちゃんを茶化している。

 僕が生まれて5ヶ月目に初めておじいちゃんとおばあちゃんのうちに行ったときのことを描いたマンガでもそうだったし、最近のマンガでもそれは変わっていない。

おばあちゃんとおじいちゃんは歳を取るのも悪くない、と感じさせてくれる。やはり、何かに熱中するのは心も体もを若くできるようだ。

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